適正使⽤に関するお願い

ソーティクツ®錠6mg(一般名:デュークラバシチニブ、以下本剤)は、経口投与可能なチロシンキナーゼ2(TYK2)阻害剤です。
TYK2は、乾癬を含む自己免疫疾患の病態形成に重要な役割を果たすことが知られている特定の炎症性サイトカイン受容体(IL-23、IL-12及びⅠ型IFN)に会合し、シグナル伝達兼転写因子(STAT)蛋白質のリン酸化を触媒します。
デュークラバシチニブは、TYK2のキナーゼドメイン内の触媒部位ではなく、機能制御部位であるシュードキナーゼドメイン(偽キナーゼドメイン)に結合し、分子内相互作用により立体構造を変化させ、ATPの触媒部位への結合を妨げることで酵素活性を阻害します(アロステリック阻害)。その結果、IL-23に誘導されるTh17及びTh22経路、IL-12に誘導されるTh1経路、Ⅰ型IFNが関与する複数の免疫経路を阻害するなど、TYK2が介在する炎症や免疫応答を抑制すると考えられます1)-4)

本項では、ソーティクツ®錠を適正に使用していただくため、投与にあたっての注意事項、本剤の重要な特定されたリスクである重篤な感染症、重要な潜在的リスクである悪性腫瘍、心血管系事象、静脈血栓塞栓症、横紋筋融解症、ミオパチー、B型肝炎ウイルスの再活性化に関する発現状況と発現時の対処法などについて解説しています。
本剤の使用に際しては、最新の電子化された添付文書並びに適正使用ガイドを熟読の上、適正使用をお願いいたします。

  • TYK2:tyrosine kinase 2、IL:interleukin、IFN:interferon、
  • STAT:signal transducer and activator of transcription
  • 1)Gonciarz M, et al.: Immunotherapy 2021;13(13):1135-1150. [利益相反]資金提供:Bristol-Myers Squibb社、著者に助成金を受領しているものが含まれる。
  • 2)Wrobleski ST, et al.: J Med Chem. 2019;62(20):8973-8995. [利益相反]資金提供:Bristol-Myers Squibb社、著者に社員が含まれる。
  • 3)Tokarski JS, et al.: J Biol Chem. 2015;290(17):11061-11074. [利益相反]著者は全員Bristol-Myers Squibb社の社員である。
  • 4)社内資料:In vitro薬効薬理試験(in vitro

詳細は「適正使用ガイド」をご参照ください。

適正使用ガイド

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